ぎりぎり<br>おにぎり
ぎりぎり
おにぎり

読んでて、前の恋をふと思い出したりして
途中、苦しくなりました。
でも、言うまでもなく本書は、最高の体験でした。

2019年11月1日福山雅治さん石田ゆり子さん主演で公開となります
著者:平野啓一郎「マチネの終わりに」を読みましたので、
この胸がアツくなる感じを書き表したいです。

感情移入する際、僕は、よく音楽をイメージするのですが、

「君の運命の人は僕じゃない つらいけど否めない」
 
official髭男dismの「Pretender」もイメージしたのですが、
40代の恋愛というところでは、少し違うような気がして。
「Pretender」という意味も ふりをする人
という観点からも違う。


このまま好きでいれるのなら
想いは届けぬままでいいと
結ばれぬままでいいと
結ばれぬまま 解けもしない
心深くに 身を知る雨
抱きしめる そばにいたいから

映画「orange」で使用されました、
コブクロさんの「未来」が想い浮かびました。
これがビタッとあてはまりました。

あらすじ 内容紹介

平野啓一郎のロングセラー恋愛小説、ついに文庫化!

たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった――

天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。

四十代という〝人生の暗い森〟を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に

芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。

最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。

第2回渡辺淳一文学賞受賞作。

内容紹介より抜粋

「マチネの終わりに」を読んでみた感想

読了後の感想は、

ぎりぎり<br>おにぎり
ぎりぎり
おにぎり

はぁ~なんて、美しいんだろう

僕が基本的に読むジャンルとしては、桐野夏生さんの「グロテスク」や湊かなえさんの

「告白」等といったイヤミスが大好きだったんです。読了後、嫌な気持ちが残る
重くなる人間の心理描写を巧みに描いたストーリーが大好きなんです。
イヤミスが苦手という人は、
人間の心理描写といえば、朝井リョウさんの「何者」なんかも大変オススメです。

そう恋愛小説というのはあまり、読んだことがない。

というより恋愛小説なんて、バッドエンドがあまりないじゃないですか。
⇒圧倒的偏見w
一時的に別れるけど、
最終元通りとか。

ぎりぎり<br>おにぎり<br>
ぎりぎり
おにぎり

ヒビの入ったガラスは、ガラスごと交換しないとダメ派

という訳で、僕自身とてもひねくれているのである。(笑)
僕は、きれいな人の心は苦手なんです。

自分のタメに利己的に動くのが人間の本能だ。

損をするのは嫌。自分が得であれば、それでいい。
それが人間の本質。世の中というもの。

僕の心は、冬のしもやけ級に荒んでいるのだ。

もう市販の薬では治らないぐらいに、ね?⇒え?(笑)

本書は、そういう意味では、綺麗ごとだけでは、済ませられない、イラク戦争等
世の中、日々起こりうる事象にも、学者からの視点やジャーナリズムの視点
夫と妻の対立。それぞれの立場等、恋愛要素以外にも描かれており、

ずっと苦しいのだ。

僕がとても好きなシーンは、早苗が利己的に起こした行動が原因で、
蒔野と洋子がすれ違いを見せるシーンだ。
更には、すれ違いを起こした原因である、
早苗はちゃっかり、蒔野と結婚をし、

あの時の行動は、間違ってなかった。と
己自身を肯定し始める。

あぁ~これが女なのだと。

優秀な遺伝子が欲しいと思う、呪縛・本心からは逃れられない。

好きな人を奪われたくない。と嫉妬から生まれるこういう狂った行動を
否定せず、ちゃっかり蒔野と結婚までしちゃう、

結局のところ、結果を見れば、早苗は、勝ちだと思うし、洋子が負けたのである。

自分は悪くない。悪いのは、他の誰かだ。
人間の本質がすごく垣間(かいま)見える
羨望や嫉妬、怨念といった、人が当たり前に持つべきネガティヴな感情
この本は、とても美しく表現して魅せたのである。

音楽の知識がなかったために分からない言葉があったことは否めないが、
人間の心理描写という観点からでは、とても楽しめる作品である。

蒔野の言葉の中で、繰り返し読んだ、お気に入りの言葉がある。

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど実際は、未来は常に過去を変えている。変えられるともいえるし、変わってしまうともいえる。過去はそれくらい繊細で感じやすいものじゃないですか?

過ぎ去った大事な経験があるから、僕は変わりたいと思った。
僕の場合、失恋がそうだと言えるが、確かに繊細であり、日々成長する中で、

あの時、感じていた感情が変わりゆくのも事実。

とても良書でした。ありがとう。

広告