毎度僕です。チーズ蒸しパンを冷凍庫に入れて食べるのにハマっています。ぎりぎりおにぎりです。

このたび、文庫本になりました、恩田陸さんの著書「蜜蜂と遠雷 上・下」を読みましたので、感想を記したいと思います。

本作は、2017年第14回 本屋大賞と第156回直木賞をダブル受賞されました大作でございます!

2019年10月4日には、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士主演(ブルゾンちえみも出演されるそうです。)で映画公開されるとのことで、今からもう待ち遠しいです。絶対に観に行きます!

 近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。 自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。 かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。 楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。 完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。 天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。 その火蓋が切られた。
 2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代 曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの 分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしか った。が、明石は自分の「春と修羅」に自信 を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る 3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない 本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進む のは誰か。そして優勝を手にするのは――

内容紹介より

読了後の感想としては

題材が「ピアノのコンクール」とニッチな題材となっている。
2016年の本屋大賞を受賞されました、宮下奈都さんの「ピアノと鋼の森」では、ピアノの調律師という職業を題材にしていた。最近ピアノをテーマにした、題材が、流行しているのかなとも思ったり。ピアノの世界観を、どちらも映像では、表現することが難しい人の気持ちを、字体にして、美しく表現している。こういうセンセンショーナルな本は、読み進めていくうちに、自分がやさしい気持ちになる。表面的でない、人の本心部分に触れたような気になるからだ。

「蜜蜂と遠雷」は、読了後、すごく繊細な表現であるにも関わらず、熱いものがこみあげてきた。この本にのめり行くのが、自分でもよく分かった。体験。そう、これは体験なのだ。

この本こそピアノのコンクールだ。

解説を読むと、著者は本作品に10年以上という歳月を経て本作を産み出した。実際に3年に一度開かれる「浜松ピアノ国際コンクール」を4度も取材を経て、本作が誕生。本が誕生した裏側を知ることは、とても高貴といいますか、すごくうれしくもなりました。これほど、この本にはのめりこんでしまう要素がたくさん詰まっていた。

1.コンクールといえど、競争

 ピアノを弾いたことや、叩いたことすら、ない僕。ピアノに関しては、まるっきりの素人だ。
その僕でも、楽しく読むことが出来たのは、これは、ピアノの発表会をつらつら書いているのではない。これは、れっきとした競争だったから。
 登場人物も、とても巧みに登場させているなと。
ホフマン先生に師事していたピアノを持たぬ少年「風間塵」が颯爽と登場。キーになる存在なのかと思えば、このコンクールに参加するのは、彼だけではない。
母親の死後、ピアノを弾けなくなった、かつて天才少女と呼ばれていた「栄伝亜夜」
大人になってからもピアノのコンクールという大会に参加したいと願っていた「高島明石」
優れた技術をもち、圧倒的な音楽技術を持つ、「マサル」
もちろんコンクールに参加しているのは、この4人だけではない、ライバル視している韓国勢、ヨーロッパ勢。国際色豊かだった。

誰がこの戦いに勝利するのか―。最後までほんとに分からなかった。

ね?もう設定だけでも、おもしろいでしょ?

2.様々な視点からの表現

コンクールといえど、主人公だけを心理描写しただけではない。
コンクールに参加といっても、別の視点からでも関わる人は、たくさんいる。
コンクールを審査する、審査員の方々。密着取材する記者。参加を見守る親友の存在。師匠の存在。ピアノの演奏に対し、オーケストラを弾く方。

コンクールに参加するにも様々な人がいる。と知らされる。

3.想像の世界に浸れる。

これは、読書する方にとっての醍醐味だと思います。「音」という読むだけでは、みえてこない抽象的な表現をいかに想像するか。もしくはできるか。本の世界に入り浸れるか。

著者は、登場人物の背景から、脚色やピアノに対する表現力を読者に見事、想像させたと思う。
まるっきりピアノを叩いたこともない僕だったが、そこにまるでピアノがあるかの如く、のめりこんだ。見えにくい世界観を表現するときは、くどくど長い文章で伝えられてしまいがちだが、本作は、一文、一文がとても短く、訴えかけられていたように感じました。

とても心に残る本でした・・・。
ここまでくると、実際にピアノを弾かれていた方の感想も聞いてみたいです。

ま と め

カデンツァとは、自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことである。

wikipediaより

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